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    CISCO Router/switchの便利なコンソール設定

    ここでは、CISCO Router/switchのコンソールログイン設定や初期に設定しておきたい設定をご紹介致します。

    必要最低限のセキュリティ設定やこれから設定を行うにあたって、知っておくと便利なコマンドや設定をご紹介しております。

    また、接続ポートを写真入りでご紹介しておりますので、ciscoルーター/スイッチへのケーブル接続が分からないって方はぜひ参考にしてみて下さいね(^^♪

    この内容については動画でもご紹介しておりますので、読むのが面倒って方はこちらの動画をご覧下さい。

    CISCO Router/switchの便利なコンソール設定

    接続方法の種類

    ciscoルーター/スイッチにアクセスする方法には、以下の3つの方法があります。

     コンソールポート接続
     AUXポート接続
     VTYポート接続

    コンソールとは、ローカルで機器にダイレクト接続し制御・操作ができる入出力装置のことです。コンソールポートから接続ができると、遠く離れた場所(リモート)から接続できなくなっても現地に人が居ればcisco機器に直接ログインして操作を行うことができます。ルーティングを変更していてリモートから入れなくなくなったってことはたまにあります(^^;

    AUXは、Auxiliary Portの略で補助のポートという意味です。最近はあまり使用しませんが、モデム経由でルータに接続したい場合に使用します。これは、あらかじめ公衆回線(電話回線/ISDN回線)を利用してAUXポートにモデムを接続しておくことで、万が一、WAN回線が障害で接続できない時に公衆回線から機器へ接続し状態を確認できるとても役立つポートです。また、AUXポートを利用して他のcisco機器のコンソールポートへアクセスしログインすることも可能となります。

    VTYポートとは、物理的なポートではありません。VTYは、Virtual Terminal Lineの略で仮想端末のポートを意味しています。Ciscoルータ上で仮想的に複数ポートを
     持つことにより、複数のユーザが同時にアクセスすることが可能になります。デフォルトではVTYポート番号は、line vty 0 4とあることから仮想ポートとしては 0~4 の5ポートあります。ですので、Ciscoルータに同時に5つのtelnetセッションを接続することができます。VTYポートは、小さい番号から使用されていきます。

     

    ケーブルの接続

    冒頭で、ciscoルーター/スイッチにアクセスする方法を3つご紹介致しましたが物理的はポートは、コンソールポートとAUXポートのみです。VTYポートは仮想端末ポートですからケーブルをさすことはできません。

    では、コンソールポートとAUXポートをcisco 892でご紹介を致します。

    コンソールポートとAUXポートをcisco 892でご紹介

    コンソールポートは分かりやすく、ciscoさんも水色で分かるように印字してくれています。同様に、AUXポートもはっきり記されているのでまず間違うことはないでしょう。

    コンソールケーブルは、cisco機器に添付されています。水色のケーブルでパソコンに接続する側はD-sub 9ピンになっています。もう一方のcisco機器側に接続する側はLANケーブルと同じRJ-45のケーブになっています。

    ciscoコンソールケーブル

    現在、販売されている多くのパソコンには、D-sub 9ピンのインターフェイスが無くなってきているので、USB to D-sub9ピン変換アダプタを使用して接続します。ELECOMやBUFFALO・IODATAなどから2千円前後で販売されています。こちらが私が使用している変換アダプターです。

    usb-dsub9pin変換アダプター

     

    接続ポート設定

    では、具体的にコンソールポートの設定をご紹介致します(^^♪

    グローバルコンフィグレーションモードから以下のように投入します。

    Switch(config)#line console 0
    Switch(config-line)#password パスワード
    Switch(config-line)#login

    これでコンソールポートの最低限の設定は完了ですが、「logging sync」も投入しておくことをオススメ致します。
    この「logging sync」は、ログがコンソールに表示される際に、入力中のコマンドを妨げることなく再表示してくれます。ですので、このコマンドはおまじないだと思って必ず入力するようにしましょう。

    Router#
    Router#conf t
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    Router(config)#line console 0       ←コンソールポートを設定
    Router(config-line)#password cisco  ←パスワードを設定
    Router(config-line)#login        ←ログイン時に認証をすることを明示
    Router(config-line)#logging sync   ←ログで入力中のコマンドが邪魔されない
    Router(config-line)#

     

    VTYポートも基本的にはコンソールポートの設定と同様です。

    Router#
    Router#conf t
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    Router(config)#line vty 0 4           ←仮想端末0から4までの5つを設定
    Router(config-line)#password cisco  ←パスワードを設定
    Router(config-line)#login       ←ログイン時に認証をすることを明示
    Router(config-line)#logging sync   ←ログで入力中のコマンドが邪魔されない
    Router(config-line)#

     

    実際にコンソールポートの設定を動画でもご紹介しております。登録の様子が非常に分かりやすいのでぜひご覧ください。